デジタルワールドの冒険

デジモンアドベンチャー&02の考察とか

デジモンアドベンチャーにおけるアポカリモンとミレニアモンに関する私的考察

 以前アノードテイマーの記事でアポカリモンとミレニアモンの関係について少し触れましたが、時間が経ち違う解釈もできそうなのでまとめてみました。
なお、ゲームのシリーズはアニメ本編とも矛盾点があり基本的にパラレルとして扱われることが多いようですが、ここではなるべく両方の設定を統合した考察をします。


 まず、アポカリモン周りの設定のおさらいです。

【アノードテイマー(~ディーワンテイマーズまで共通)のデジモンアナライザー】
・アポカリモン:ミレニアモンのあくのパワーがうみだしたナゾのデジモン。そのショウタイをしるモノはミレニアモンのみである。
・ミレニアモン:ムゲンドラモンとキメラモンがゆうごうしたデジモン。ジカンをマキもどせるノウリョクをもちタイチたちをオトしいれたちょうほんにん。

【アニメのデジモンアナライザー】
その正体がすべて闇に包まれている謎のデジモン。いや、この物体ががデジモンなのかも解析することはできない。

デジモンウェブのデジモン図鑑】(基本的にデジモンアドベンチャー以外での設定は非考慮のため参考までに)
負の想念が、闇のパワーによって集まって出現した謎のデジモン。その正体を知るものは誰もおらず、この物体がデジモンなのかも解析することはできない。その出現理由は定かではないが、混沌とした電脳世界(デジタルワールド)を粛清し“無”に帰そうとしていると考えられる。一説には太古の予言書にアポカリモンの出現を予言しているものがあると言われている。



 そして、公式が出した設定本や角銅氏の発言等で、『進化を阻害する何か』がおり、それが無印や02のアニメ敵を動かす力となっていたとあります。
また、02の後があれば宇宙から外敵との戦いの構想もあったとされております。(この、宇宙からの外敵=『進化を阻害する何か』そのものなのか、宇宙からの外敵も『進化を阻害する何か』の力に動かされているに過ぎないかは不明)。

これらのことからこれまでは、
ミレニアモンがアポカリモンをつくり、賢に暗黒の種を埋め込み、デジモンカイザーやベリアルヴァンデモンとの戦いにつながったことからも、
ミレニアモンが『進化を阻害する何か』そのものであると考えてきました。



 しかし、最近は、ミレニアモン≠『進化を阻害する何か』なのではと思い、ミレニアモンとアポカリモンの関係についても再検討してみました。

 まずアポカリモンに関して、ゲームでの設定は前述のとおりですが、
 アニメに登場したアポカリモンは進化の過程で滅んでいったデジモン達の怨念、小説版ではさらに詳細に語られていますが、進化しないという概念が自らを実体化するため進化の過程で滅んでいったデジモン達の怨念を餌にしたものです。 
 そして、ミレニアモンのもととなったキメラモンとムゲンドラモンについて、ゲーム内でゲンナイが、
「キメラモンとムゲンドラモンは元々誤った目的で人為的に作られた融合デジモンである。太一たちとの戦いに敗れた後、互いに生き延びるために融合しミレニアモンとなった」
と発言しております。


 他の媒体での設定はともかく、アドベンチャーの世界においては、キメラモンとムゲンドラモンをつくるのに誤った目的で人為的に作らせた意思=『進化を阻害を阻害する何か』の働きがあったのではないかと考えました。
 また、アポカリモンが進化の過程で消えていったものの無念を内包していたように、倒されたキメラモンとムゲンドラモンの怨念もミレニアモンを誕生させる一因になったのだと思いました。ですから、ミレニアモンは誕生の過程で『進化を阻害する何か』と関わる機会はあったのでしょう。
 さらに、後に賢に暗黒の種を埋め込んだのもミレニアモンですが、そこからデジモンカイザーやベリアルヴァンデモンの誕生につながったことも、結果的に『進化を阻害する何か』の影響があったとするとつじつまは合います。
 



 次に、ミレニアモンとアポカリモンの関係についてです。
 前提として、アニメにデジモンアドベンチャーの世界にミレニアモンがいたというのは確定事項であり(02-43話)、アノード/カソードテイマー・タッグテイマーズ・ディーワンテイマーズはアニメ本編とつながっているものとして考えていきます。
 


基本的な時系列は以下の通りです。
①(先代の選ばれし子供がアポカリモンを封印)
②アニメ本編
③ムゲンドラモンとキメラモンが太一たちに倒される
④ー1ミレニアモン誕生
④ー2アポカリモンとの戦い
⑤アノードテイマー(1999年の大晦日

 この時系列だと、ミレニアモンは太一たちが倒したムゲンドラモンとキメラモンから誕生したが、ダークマスターズの一員であったムゲンドラモンががアポカリモンの影響で力を得たことに矛盾が生じます。
 そのため、時間を操るミレニアモンがアポカリモンを過去に送り込んだと考えるのが自然です。そうすると、上記のうち、④ー1と④ー2はどちらが先かは不明ですが、特段問題もありません(太一たちに倒されたキメラモンとムゲンドラモンがすぐにミレニアモンになりアポカリモンをつくったケースと、太一たちがアポカリモンを倒した後にミレニアモンが誕生し、アポカリモンを過去に送り込んだケース、両方がありうるため)。


また、デジモンとしてのアポカリモンの登場時期は、
アノードテイマーの発売:1999年12月(初登場)
アニメでの登場:2000年3月
となっており、
アポカリモンというデジモンの設定自体はゲームの方が先であり、初登場のアノードテイマー内ではアナライザーでの説明のみならず、アポカリモンの入手にミレニアモンが必要であることやミレニアモンとの関係に触れているキャラクターもいることから、両者は関連付けられた上での登場でした。
 アニメ本編に反映されたかはともかく、ゲームとアニメでの登場の間隔の短さからも、ある程度の設定はベースになっていると考えました。特にアポカリモンは「負の想いが、闇のパワーによって集まって出現した謎のデジモン」というのは概ね共通した設定のようです。
 アポカリモンというデジモン自体が、先述のゲーム内のデジモンアナライザーの設定でもある通りミレニアモンのあくのパワーが創り出したもので、ミレニアモンはその正体を知っているというのは、何ら矛盾も不思議もないものです。なので、デジモンアドベンチャー世界線においては、ミレニアモンが進化の過程で滅んでいったデジモン達の怨念を利用して、アポカリモンをつくったのだと思いました。
 ミレニアモンとアポカリモンは明確に関連のあるものとして考えます。


 ここで、『進化を阻害する何か』=ミレニアモンであるならば、1999年の8月に選ばれし子供たちと戦ったのはミレニアモンが作ったアポカリモンということになりますが、
『進化を阻害する何か』≠ミレニアモンとすると子供たちが戦ったアポカリモンは必ずしもミレニアモンが作ったものではないという考え方もでてきました。
 
 繰返しになりますが、アポカリモンというデジモン自体は、先述のゲーム内のデジモンアナライザーの設定でもある通りミレニアモンが創り出したものです。
 一方、アニメ(53話)では、「太古の昔デジタルワールドのと火の壁の向こうからが存在することによって時空をゆがませる生き物が現れた」、「予言では、やがてまた火の壁の向こうから大きな闇がこの世界に入ってくる」「この闇(アポカリモンとともに現れた空間)が敵の正体ではあるが、実体(アポカリモン)もある」とゲンナイは説明しております。ミレニアモンに時空を操る力があることやアポカリモンは敵の正体の一部が実体化したものであることから、アポカリモンが古代から存在した敵の正体とは限りません。
 アニメに登場した個体はアポカリモンの姿をしているだけ、進化の過程で滅んだものの怨念がミレニモンが作り出したアポカリモンを模して誕生したと考えた場合、ダークマスターズの一員であったムゲンドラモンがミレニアモンによって作られたアポカリモンの影響で力を得たという矛盾も、「ダークマスターズが力を得た段階では、進化の過程で消えていった者たちの怨念のパワーの影響は存在していてが、それがまだアポカリモンという形をとっていなかった」と考えれば説明もつきます。
 
 ただし、ミレニアモンも太一たちが倒したムゲンドラモンとキメラモンから誕生したため、アニメで登場したアポカリモンの誕生時期は何とか説明がつくものの、アニメ本編以前に昔封印されたという説明とは矛盾します。(小説版やアニメ本編でのヤマトの推察では、先代の子供たちも「アポカリモン」と戦い封印したとされている)
 そうすると、結局はアニメに登場したアポカリモンはミレニアモンが創った個体か否かに関わらず、ミレニアモンが過去にアポカリモンを送り込む必要がでてきますが。


〇アニメに登場したアポカリモンで考えられるパターンのまとめ(いずれも『進化を阻害する何か』≠ミレニアモンと仮定)
1 『進化を阻害する何か』が作り出した個体
 1ーA ミレニアモンが過去に送り込んだアポカリモンに関する断片的情報や未来に登場するであろうという予言を基に誕生した、アポカリモンを模したデジモン(時系列的には、ミレニアモンが創るより前に誕生したことになるが、あくまでミレニアモンが創ることがきっかけ)。
 1ーB 先代子供たちが封印したのは進化の過程で滅んだものの怨念ではあるが、その時はアポカリモンの形をしていなかった(本編までの間に『進化を阻害する何か』がアポカリモンにした)
2 ミレニアモンが作り出した個体
 2-A ④ー1後にミレニアモンが創り出し、過去(アニメ本編以前に)に送り込んだアポカリモン
 2ーB 時系列④ー1と④ー2の間に「ミレニアモンが創り出した個体」(本編以前は1-Bと同様だが、アポカリモンの形にしたのはミレニアモン)
 2-C アポカリモン自体はミレニアモンが創る以前から存在はしたが、人為的に作るのに成功したのはミレニアモン(作られたのは④―2以降)



最後に、
 『進化を阻害する何か』とは、恐らく概念に過ぎず、明確に存在する敵ではないのでと思います。(なので、02後に登場予定だったという宇宙からの外敵についても真の敵というより、第3の敵だったと個人的には考えました)。

進化はデジモンのテーマであり、02の最終回でも、これからも光と闇の戦いはこれからも続くとあったように、
進化があるかぎり、『進化を阻害する何か』も決して無くなることはないと思います。
ミレニアモンやアポカリモン、ベリアルヴァンデモン等は、『進化を阻害する何か』そのものではないですが、『進化を阻害する何か』の駒というわけでもないと思います。
 誕生の過程等で、『進化を阻害する何か』の影響は多少なりともあったでしょうが、自らの意思に基づいて行動し、結果それが子供たちと対立、光と闇の戦いになったのだと思います。



考えがまとまりきらず、自分でもわかりにくいところや文章として読みにくい部分もありますが、2024年はちょうどデジモンアドベンチャー&アノードテイマー発売から25周年ですので、何とか年内に一度書きあげましたが都度更新予定です。