アノードテイマー/カソードテイマー①

あらすじ

 1999年の大晦日、アグモンに助けを求められ秋山遼はデジタルワールドにやってきた。ムゲンドラモンとキメラモンが融合したことで誕生したミレニアモンによって、デビモンやエテモンといった倒したはずのデジモンが復活し、選ばれし子供たちとそのデジモンたちも捕まってしまった(アグモンのみゲンナイに助けてもらうことができた)。アグモンが言うには、アニメデジモンアドベンチャーでの冒険が振り出しにもどっった状態にあるらしい。遼は次々にボスを倒し、捕まった子供たちを救出して仲間を増やしていきます。ボスの順番はデビモン、エテモン、ヴァンデモン、ピエモンで、救出される子供とデジモンの順番は光子朗・ミミのコンビ、空・タケルのコンビ、ヤマト・丈・ヒカリのコンビ(ピエモンは誰も担当していない)。最後に、ミレニアモンを倒し、タイチを救出し、再びデジタルワールドを平和にするというストーリーである。

  ゲームなのでアニメと関係ないのではと思われる人もいるかもしれませんが、後に遼はアニメ本編や映画にも登場します。ミレニアモンもアニメ02に登場し、重要な役割を果たすことになります。アノードテイマーは1999年12月16日発売、対となるカソードテイマーは2000年1月20日に発売と(※3)、アニメ放映期間中に発売され、整合性の取れていない部分もあります。そこで、このシリーズを本編とつなげて考察していきます。

 

 

※3 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%B8%E3%83%A2%E3%83%B3_(%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%AF%E3%83%B3%E7%89%88)#.E7.A7.8B.E5.B1.B1.E9.81.BCV.S..E3.83.9F.E3.83.AC.E3.83.8B.E3.82.A2.E3.83.A2.E3.83.B3.E3.82.B7.E3.83.AA.E3.83.BC.E3.82.BA

 

 

アニメとつなげて考えたときの本作の疑問点

 

・遼はどうやってミレニアモンたちと戦ったのか

 本作品において遼は自分のデジヴァイスを所持しておらず、太一のデジヴァイスを借りることとなっている。しかし、元々太一のものなので遼には使いこなすことができず、聖なる力によって敵を仲間にする機能しか使えない。(これは、アニメでレオモンやスカモンなんかに対して発動した機能だと思われます。)

 しかしそんな状態でどうやって完全体や究極体と戦うことができたのか。ゲームのシステムでは成長期や成熟期で戦うのですが、アニメにおいてそれは不可能と言えます。また、遼にはヒカリのように謎の力でデジモンを進化させるような描写もありませんでした。さらにボスを倒すごとに救出される子供たちはパートナーデジモンを貸してくれますが、自身らは先に現実世界に戻りますので、一緒に冒険することもなかったようです。

 アニメでは聖なる光を浴びたレオモン(8話、13話)が、コントロールはしきれていないものの自力でサーベルレオモンに進化できました(47話)。また、チンロンモンには進化をさせる力(02-39話)があり、そのもらった力をデジモン間で受け渡すことも可能でした(02-43話)。

 デジタルワールドから闇の力を取り除いてくことで、進化の力を持つ四聖獣の力を増やしたり、デジヴァイスの聖なる力で仲間にしたデジモンが一時的な進化をすること、その力を受け渡すなどすることで更なる進化をするなどして戦ったのだと考えます。 

 

 

・デジタルワールドの時間の流れ

 現実世界では遼がデジタルワールドに行く前に自宅が停電し、遼がデジタールワールドに行った直後に母親にブレーカーの様子を見るよう頼まれます。そして、帰ってきた時には返事をしない遼を心配し母親が部屋にいる状態でした(もちろん母親は遼がデジタールワールドにいたことを知りません)。そのため現実世界では数分経っているかどうかと言うところでしょう。一方デジタルワールドではデビモン・エテモン・ヴァンデモン・ピエモン、そしてミレニアモンを倒しており、太一たちの夏の冒険と同じことを成し遂げています。アポカリモンが出現する前はデジタルワールドの1日は現実世界での1分とされていました(54話)。この計算では、1度は経験した出来事であることや最初から完全体や究極体になれたことを考慮してもかなりハイペースで冒険したことになります。また、現実世界に帰ってきた遼を見た両親は、遼が少し見ない間に大人になったみたいだと言っています(外見よりも精神面のことを意味していそうですが)。ですからこの時のデジタルワールドのときの流れは以前よりさらに早かったと考えられます。きりがよくなるよう考えれば、現実世界での1秒がデジタルワールドでの1日くらいでしょうか。

 

・ムゲンドラモンとキメラモンはいつ、誰が倒したのか。

 ゲンナイさん曰く、「キメラモンとムゲンドラモンは元々誤った目的で人為的に作られた融合デジモンである。太一たちとの戦いに敗れた後、互いに生き延びるために融合しミレニアモンとなった。」では元となったキメラモンとムゲンドラモンはいったい何者だったのでしょうか。

 ムゲンドラモンはダークマスターズの一員だったあのムゲンドラモンでしょう。ウォーグレイモンによって分解(?)されてしまったので別個体説もありますが、倒したと思ってもしぶとく生き延びていた例(ヴァンデモンやディアボロモン)もあるので、私はダークマスターズのムゲンドラモンであると考えます。

 一方キメラモンですが無印アニメには登場していません。倒したとすれば2回目にデジタルワールドに行った時ですが、ピノッキモンが倒されるまでは子供たちの行動ははっきりしており、戦う暇はなかったように思えます。ピノッキモンを倒した後からピエモンとの戦いまでの間は行動がはっきりしていない部分があり、戦う機会はこの頃にあったと思います。また、この期間に3手に分かれた子供たちの中でキメラモンに勝てそうなのはウォーグレイモンとメタルガルルモンです。キメラモンはこのゲームではムゲンドラモンと同等の強さがあり(ちなみにこのゲームでは究極体扱い)、02に登場した個体を見ても並の完全体より強いからです。おそらくですが、太一たちがムゲンドラモンと戦っている頃にヤマトが倒したのでしょう。特に、ヤマトはピノッキモンを倒してから闇の洞窟に入るまでの経緯が描写されてないのでつじつまが合わせやすそうです。そしてほぼ同じ期時に倒された2体が融合したものと考えます。

 また、このシリーズのデジモンアナライザーではアポカリモンとミレニアモンについて以下のような説明がなされています。

 

アポカリモン:ミレニアモンのあくのパワーがうみだしたナゾのデジモン。そのショウ

       タイをしるモノはミレニアモンのみである。

ミレニアモン:ムゲンドラモンとキメラモンがゆうごうしたデジモン。ジカンをマキも

       どせるノウリョクをもちタイチたちをオトしいれたちょうほんにん。

 

 ミレニアモンがアポカリモンをつくりだしたとすれば、ピエモン戦の頃にアポカリモンが火の壁の向こうから現れた(52話)という点とも合います。(ただし、「ミレニアモン」と「アポカリモン」というデジモンの登場自体はアニメよりこの作品のほうが早いですが、上記の設定がアニメで考慮されていたかは不明です。)しかしアニメにおいて、ダークマスターズに力を与えたのはアポカリモンとされており(52話)、アポカリモンは時空をゆがませ(53、54話)、ミレニアモンも時間を操れるのであまり意味はないかもしれません。

 

 

 

 

続く